被爆60年を超え、れんがや鉄骨などの劣化が心配されている世界遺産「原爆ドーム」(広島市中区)の中長期的な保存方法を検討していた広島市は10日、被爆100年の2045年までは屋根をかけたり、建物を移転したりせず、現状のまま保存する方針を発表した。核廃絶を目指す世界のシンボルであり、最小限の補修をしながら被爆した当時のままの姿で現地に残すことにした。
被爆者や有識者、市民団体メンバーらでつくる市の「平和記念施設あり方懇談会」(座長・舟橋喜恵広島大名誉教授)が04年7月から今年1月まで議論した内容をもとに市が決定した。建物の傷み具合がひどければ、被爆80年の25年までに再検討する。 (4/10@朝日新聞)
悲しき歴史でありますが、原爆ドームの歴史的な価値は極めて大きく、後世に残すべき遺産だと思います。そのためには、このような検討も重要なことで、大々的に取り扱われないのが逆に不思議に思います。
なんでも、地震に備えた耐震検討や、酸性雨による腐敗防止等も検討されているようで、重要なことです。くれぐれも、対外の核攻撃にそなえた保全措置の検討も、みたいな本末転倒の時代にはならないことを祈るばかりです。。。
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