2007年12月アーカイブ

原油が1バレル=100ドルに迫る。バイオ燃料で穀物価格も高騰を誘発。
11月にニューヨークの原油先物相場は、一時1バレル=99ドルを突破した。中東情勢の混迷、投機的資金が原油先物市場に流れ込んだことなどが原因で、サブプライム問題とともに世界経済の成長阻害要因になると懸念されている。バイオ燃料需要でトウモロコシなど穀物価格も上昇、食品価格の高騰を招いた。

私は、ハイオクを入れていますが、160円/L。。。
タンクが空だと、1万円コースも近づいてきました。これだけ、急激に値段があがると、ガソリン代が気にならずにはいられません。まだまだ、値上がりの傾向ですし当分は厳しいです。
余程の車好きな人は別として、普通の人は、生活に必要な時に車は使うものですから、価格が高くなったから、使用量を減らすというのもできず家計を直撃。
地球環境のCO2低減の観点だと、良いこともあるの最低限の車の使用(CO2排出)は義務とも言えなくはないのですが・・・、難しい。
さらに、石油高騰で代替エネルギーとして着目される、バイオ系エネルギーも注目され、穀物の価格まで上昇、食品価格にも影響が出だしました。
こう考えると、今の社会は、非常に微妙なバランスの中で成り立っているように思えますね。何か、一つ問題が発生すると、連鎖的に問題が生じています。 絶妙というのか微妙というのか、余裕のない社会であることは間違いないでしょう。

7月30日、参院選にて橋本龍太郎首相(当時)が退陣に追い込まれた98年の44議席に届かず、40議席も下回る歴史的大敗を喫した。年金記録漏れや「政治とカネ」、格差問題などが影響したとみられる。衆院・参院で与党が異なることに。

9月12日、当初、続投を宣言していた安倍晋三首相も、所信表明演説から2日後に「本日、総理の職を辞するべきと決意した。局面を転換して、新たな首相のもとでテロとの戦いの継続を目指すべきだ」と述べ、総理辞任の意向を表明した。驚くタイミングでした。

9月25日、福田康夫氏が第91代内閣総理大臣に指名、翌日就任した。前内閣の17人の官僚から15閣僚を残留させ、急場しのぎ感が強かった。

11月15日、民主党の小沢代表が福田総理との党首会会談に伴う混乱の責任をとり、辞任を表明。その後、代表辞任を撤回して続投へ。参院選の自民党の歴史的な大敗を受け、いよいよ政権交代かと思われた矢先に、大連立構想をかかげ、民主党の政権担当能力を疑問を示したから、問題は複雑化し止めますと。でも、あっさりと撤回してがんばりますと。

政治の世界には見えないことが多いのですが、07年は激動でした。
一言で、「とりあえず・そのままで」を保持するために、いろいろな歪が生じた感じです。安倍さんも、自分とは関係ない過去の問題が誘因して参院選惨敗・辞任となり、次の内閣もなんとなく、その場しのぎ感が強い。そこに、目をつけて動いた小沢氏も空回り。
思い直すと一体なんだったんでしょう。すでに、興味は次の選挙にでしょうか。。。
なんにしても、年金問題などの課題山積の中で、政治の中身で勝負して頂きたいものです。ねじれにねじれた国会、2008年はどうなることか?

毎年恒例の今年の「1文字」は「偽」になったようです。
「偽」とは、文字の意味合いからもよろしくないです。これが、2007年を象徴する1文字とは悲しい限りです。

07年「偽」を振り返りたいと思います。
1月、人気番組「発掘!あるある大事典2」にて、データやコメントがねつ造が発覚し、これが元で番組は打ち切りに。。。
お茶の間の人気情報番組が、「偽」を自ら作り出し放映した責任は大です。昨今、この種の情報番組で放送されたネタが翌日店頭から消えるなんて現象も、この影響の大きさを示しています。背景に、視聴率競争での鬼気迫る要求とも責任ともがあり、感覚が麻痺してしまったことが想像され、社会の特異性も垣間見えますが、公共波に携わる人間にはそれにも増す義務が追求されるのも当然。

続いて、立て続けに発生したのが食品偽装問題です。
食肉加工卸会社「ミートホープ」の牛ミンチの偽装、北海道の定番「白い恋人」の賞味期限が改ざんされ食中毒の原因となる黄色ブドウ球菌の検出、お伊勢名物「赤福」の消費期限偽装、老舗の名店「吉兆」の菓子の消費期限切れの販売と連日の発覚です。
この一年に立て続けに発生したというよりは、牛ミンチ偽装の発覚を契機に世間の目が注がれたことで、白日の下にさらされることになったのでしょう。
食品は直接口にされるものですから、健康・生命にも害をもたらすので、その影響は甚大です。ゆえに、責任は絶大です。昨今、輸入食品とのコスト競争で業界も相当厳しい状況であり、消費する一般人もそういった理解が必要なのでしょうが。
それにしても、超有名ブランドやら定番中の定番にまで、偽装が見られるのは日本の食文化を否定せざる得ないのかと悲しいかぎりです。

「偽」の反意語「真」が当然であるような1年になることを期待してやみません。
おそらく、「偽」はクローズアップされても、「真」はそのようなことにならず、埋もれてしまう質と思いますので、まずは全て「偽」があきらかになり、改善による信頼の復帰が唯一目に出来ることなのでしょう。時間による風化ではなく、信頼の復権をただただ期待するだけです。

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