東京臨海部の新交通システム「ゆりかもめ」の車輪脱落事故で、車輪と車軸をつなぐ金属製部品「ハブ」の破断面にさびがあったことが17日、国土交通省航空・鉄道事故調査委員会の調べで分かった。さびは亀裂ができてから長期間経過していた可能性を示しており、運行会社の点検態勢が問われそうだ。
調べによると、ハブのつば部分が全周にわたり破断し、2割程度にさびが付着。事故調は「金属疲労で生じた亀裂が一定の期間放置され、破断に至った」との見方を示している。国交省は17日、新交通システムを運行する全国の9事業者に対し、ハブの精密検査を実施するよう指示した。(4/17@産経新聞)
数年前の、某自動車メーカが起こした一連のリコール問題の発端になった事故と類似しています。
この時は、製造メーカの責任が問われましたが(当然ですが)、本件では、点検体勢が問われるのは間違いないでしょう。
自動車も日常点検は運転者の義務とされていますが、移動体としての位置づけが大きく異なるので、当然です。昨今、JALでもそうでしたが、点検不足による整備不良の問題をよく耳にしますね。
コスト削減の末、では決して許されない事例だけに、管理者陣の責任が大きいのですが、ユーザ(消費者)の価格優先志向もあるわけで、経営観点では事情に厳しい状況なのは事実でしょう。
ただし、公共サービスでこの種の問題が発生したことは、今まで事例以上に由々しき事と思います。
もし、「救急車で患者を移送中にハブが破断」なんてことがおきたら、製造メーカと点検体勢のどちらに、より大きな責任があると思われますか?私は点検体制だと思います。。。
コメントする